ゆっくり喋るようにすれば意外となんとかなるのかもしれない。反応速度を意識的にスローにしてみる。全部にすぐに応答しようとしないで、本当に重要なことにだけリアクションする。反射的に言葉が出てくる前に喉元で一回止める。喋る必要があるときはゆっくり、自分の間合いで喋る。ビビってるとき、ドツボにハマっていくときは自分のテンポを忘れている。
これは楽器の演奏にも通じる。自分のリズムを持たず、他人が作り出すリズムに合わせることしかできないのは凡庸な演奏者だ。優れた演奏者は自分のリズムとタイム感を持っていて、他人がそれを見失っていても堅持することができる。ゆっくり喋るのは、状況が混沌としてきたときに、いわばもう一回自分のリズムに戻って演奏するためのハックかもしれない。BPM を限界まで落とせばどんな複雑なメロディーだって弾けるのだから。